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アラサーリーマンの日常を綴った雑記ブログです。キャリア、家庭、趣味などのあれこれ。

モルモン宣教師について考えた 〜帰還宣教師というブランド力〜

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アロハ。コーヒーです。

久しぶりのモルモン記事ですね。モルモンって聞いたことある方もいらっしゃるかと思いますが、彼らはクリスチャンです。モルモンとは「末日聖徒イエスキリスト教会」の教会員の方たちのことです。僕はBrigham Young University- Hawaii (BYUH)という教会が建てた大学の卒業生です。BYUHでは90%以上の学生がモルモンです。僕は残りの10%の少数派としてモルモン社会の中で学生生活を送っていました。なので、僕は教会員ではないですが、みなさんよりちょびっとだけモルモンについて詳しいのではと認識しているところです。ちなみに僕の愛する妻、きゃとらにさん (id:catlani)はモルモンです。そして帰還宣教師です。

 

帰還宣教師?

 

そう、帰還宣教師。

 

今回はモルモン社会に一歩踏み込んで、これについてのお話をしたいと思います。

 

※この記事はあくまで個人的な考察と見解であり、モルモンから公式な見解や情報は下記の末日聖徒イエスキリスト協会の公式ページをご覧下さい。

日本公式ウェブサイト

 

 

 

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帰還宣教師とは

単純に帰ってきた宣教師ということになります。まず、宣教師ってどういうイメージですか?日本では宣教師といえばフランシスコ・ザビエルさんが有名ですよね。キリスト教の教えを伝えて回っている人たちのことですよね。

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モルモンの文化では若い真面目な教会員は布教活動に行くことが理想とされています。教会が定める任期は男性が2年間、女性が1年半なので結構な時間を要します。しかも布教活動の期間フルタイム宣教師ですから、その間は自分のキャリアはストップとなるわけです。つまりモルモン社会において布教活動に行くということは教会にかなりコミットしているということの現れなのです。よってそれを見事やり遂げて帰ってきた教会員。帰還宣教師となるわけです。そしてモルモン同士では帰還宣教師という言葉として浸透しており、帰還宣教師はかなり称賛に値するという構図になっているわけです。

 

モルモン宣教師について

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ざっとまとめるとこのような形になるかなと思います。

 

対象:19歳以上の独身の男女

   ※男性は26歳が上限、女性は上限なし

期間:男性2年間、女性1年半

地域:世界中(※任命されたらそこに行く)

訓練:ユタ州 プロボの訓練センター

役職:男性:兄弟(Brother) →長老(Elder)

          ※女性「姉妹Sister」のまま

 服装:

男性は スーツ、ネクタイ、白シャツ。女性は膝丈より下のロングスカート。男女共通でネームバッジの着用、自転車に乗車する際はヘルメット着用が義務付けられている。

 

 

帰還宣教師の持つブランド力 

「彼はカッコイイし、ものすごくいい人。だけどRMじゃないんだよなぁ。。。」 

僕は学生時代、BYUHに在学しているモルモン女子からよくこの言葉を聞いたことがあります。 

 

RM?

 

そう、RM。

 

RM= Return Missionary=帰還宣教師です。 

 

 

 「彼はカッコイイし、ものすごくいい人。だけどRMじゃないんだよなぁ。。。」 

↑これって、モルモン女子(少なくともBYU-Hawaiiのモルモン女子)は、男の子が帰還宣教師じゃない場合、恋愛対象としては見られないということを表しているんですよね。

 

さて、疑問に思いません?なぜRMにこだわるのか。これはモルモンの結婚に対する価値観が大きく影響しています。彼女らに理想の男性像を聞いたことがあります。その時に答えた内容がこんな感じでした。

 

付き合って結婚したいひと=霊的なひと

 

ほら、出ましたよ。曖昧なモルモン用語。笑  

ちなみに霊的なひとの特徴をわかりやすく表現すると、こんな感じかなと思います。該当する項目が高ければ高いほど霊的に高まっているひとっていう印象です。

 

・(教会の教えに対して)信仰が強い

・毎週日曜日に教会に毎週行っている

・教会や行事に積極的に参加している

・お祈りをちゃんとする

・聖典を読んでおり、知識も豊富

・基本的に穏やかな様子

・人に対して寛大で優しい

・明るく前向き

・宣教師になる準備をしている
 もしくは、帰還宣教師である

 

つまり、モルモン女子は真面目な男性の教会員とのお付き合いをご希望でいらっしゃるということなのです。そして特に最後の項目(宣教師に関わ部分)の評価は非常に重いです。どれだけハンサムで背が高くて頭が良くてスポーツができていても、モルモン女子からすれば教会に対して真面目でないとわかると残念だという判断になるのです。そして逆で捉えると、容姿も収入も運動神経も普通、もしくは普通以下のジェントルメンも教会に真面目でコミットしていればモルモン社会では超モテるのです。これだけモルモン社会においては帰還宣教師というのはかなりのブランド力になるのです。

 

当然、かっこいい真面目な教会員の男性は大体既に交際中もしくは既婚者でしたね。ではかっこいいけど教会に真面目でない男性と男性としてパッとしないけど教会に真面目な人は後者の方がBYUHではモテていた気がします。

 

結局中身が大事

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 そういえば、当時こんな人がいました。彼はモルモンの学生で一時期僕のハウスメイトでした。彼はモルモンでしたが真面目に教会に行っていなかったり戒めを守っていない様子でした。日曜の朝、しょっちゅう寝坊して教会に行っていませんでした。聖典を読んでいるところを見たこともありません。そのくせ夕方以降の教会の活動には顔を出してその場を仕切ったりしていました。そして彼、結構モテているという事実がありました。僕には教会に真面目に出てようが関係のないことなのですが、教会に不真面目な彼がモテているのが衝撃でした。

彼は帰還宣教師でした。この事実と表向き真面目な感じで大きな教会の行事には顔を出してリーダー的な感じの役回りだったのでモテてたのかと合点しました。実際は不真面目な教会員なのにモテている。おそらく、彼が真面目に教会に行かない人だとわかると、さすがに彼をヨイショしてきた女子たちも彼のタスンスに対してドン引きします。でも彼がモテていたのは教会に行っている、行っていないはモルモン女子にはわからないところですが、彼女らはきっとこう思っているからですね。「行事とかしっかり仕切ってくれているし、きっと彼は真面目に教会に通ってその教会の中でもリーダーシップを発揮しているにちがいない。なんたって帰還宣教師なんだもの。」と。帰還宣教師が持っている力は本当にすごいですね。きっとこれまでの帰還宣教師の教会員として模倣になる振る舞いをしてきたからその積み重ねがこの帰還宣教師というブランド力を構築してきたんでしょうね。とにかく、彼はこのブランド力を利用してその上にあぐらをかいていたのでしょうか。真相はわかりません。

 

うーん。つまり、カッコイイ腕時計つけていても仕事全然できないとか、上品なワンピース着てても食べ方汚いとか…。何が言いたいのかまとまらず収拾がつかなくなってしまいました、笑

 

なんだろう。

結局中身が大事だなーって思いました。

人を見る方も見られる方も。

 

 

 

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