なぜ僕がモルモン教徒との結婚を決めたのか。という話
アロハ。コーヒーです。
そもそもモルモン教徒ってなんだって話かもしれませんが、これは僕の実体験に基づくお話でございます。
[目次]
⬛︎スポンサーリンク
奥さんの紹介・モルモン基礎知識篇
この人が「きゃとらに」さんです。僕の奥さんで『ねこのつめ合わせ』というブログを書いています。出会って約10年、結婚して3年になります。僕が転職したのを機に前職の大学事務を辞め、関東に一緒に引っ越してきました。関東では就職せずにイラストやら漫画を書いてフリーランサーになるべく毎日お絵描きに勤しんでいる、そんな状況です。そして、モルモン教徒です。
そんな「きゃとらに」さんのブログリンクと、僕のブログiAlohaの関連記事リンクをつけておきますので、基礎情報としてさーっと目を通していただけますと嬉しいです。本ブログ過去記事にモルモンとはなんぞやを記載しておりますので、そちらをチェケラでお願いいたします。
「ねこのつめ合わせ」リンク:
本ブログ関連記事リンク:
2006年:モルモンと出会った
10年前。僕が高校3年生の時です。ちょうどこの頃、僕は進路を国内の大学から海外の大学へと変更を決めたタイミングでした。「よし、僕は海外の大学に行くから、残りの高校生活は英語を中心に勉強しよう。」そんなことを考えていた時でした。
「同い年の子でアメリカの大学に進学しようとしている人がいるよ。」
と。知り合いの人からえりこ(仮名)を紹介してもらったのです。3人で最初会って以降、えりことはすぐに仲良くなりました。学校は違えど互いに普通高に通っている留学の同志。そもそも周囲に海外の大学に進学しようなんて人はいないのでこういう繋がりは嬉しいものなのです。それに加え、バスケ部で共通の知り合いも多かったというのが大きいです。そうこう情報交換をしている中で、えりこから誘われたのです。
「あたし、無料の英会話教室に行ってるんだ。一緒に行く?」
え?無料の英会話???
…行きます。
無料の英会話教室は週1回、教会で行われていました。そう、この英会話教室は「末日聖徒イエスキリスト教会」が運営している英会話教室だったのです。末日聖徒イエスキリスト教会、通称「モルモン教」です。その無料英会話の受付にいたのです。当時23歳のきゃとらにさんが。
その英会話教室はこちら
2009年:ブリガムヤング大学ハワイ校に入った
2009年1月、僕はブリガムヤング大学ハワイ校へ編入学しました。そこになんと、いたのです。当時26歳のきゃとらにさんが。僕はそこでより深くモルモンについて知ることになりました。まず、ブリガムヤング大学とは、末日聖徒イエスキリスト教会が運営する私立の大学のことです。本校がユタ州プロボにあり、他にもアイダホ、ハワイにキャンパスがあります。つまりモルモン教が運営している大学なのです。
なぜ、僕がブリグガム大学ハワイ校に行ったか。それは、①ハワイに住んでみたかったから、②BA TESOLプログラムがあったから、③学費が他大学と比べて安いから、です。(その辺の話は今後アップしていく予定ではありますが…。)
そして、なぜきゃとらにさんがそこにいたのか。それはきゃとらにさんがモルモンだからです。笑 モルモンが運営している大学にモルモン教徒が集まるのは当然。ブリガムヤング大学の学生の90%以上がモルモン教徒なのです。逆に僕がなぜそこにいたのか。ということになります。というか、よく聞かれました。笑
とにかく、そこで再会したきゃとらにさんと交際がはじまりました。
モルモンの結婚観
モルモンは家族を大事にしており、それを教会としても強く教会員に対してメッセージしています。ブリガムヤング大学においても例外ではありません。大学のキャンパス内に学生寮が存在するのですが、既婚者専用の寮も存在していたのです。家賃も安く大人気。大学が学生結婚を奨励しているという珍しいパターンなのです。モルモン教徒のきゃとらにさんはこう語っております。
結婚するなら同じモルモン
これには「なぜ?」と思う方も多いかと思います。結婚相手を同じモルモンに限定してしまうということは『玉の輿限定婚活』『公務員限定婚活』『医者限定婚活』など、特定条件にこだわる方々と同じわけですから当然マーケット規模も小さくなる。さらに日本の教会員数(モルモンの数)はおよそ10万人と言われていますので、そこから独身の結婚適齢者のみを抽出するとおそらく人数はがくんと落ちるでしょう。
しかしそれでも多くのモルモンがモルモン同士の結婚にこだわる理由は主に2つあります。
⑴モルモン同士だと価値観のすり合わせをし易い
個人差ありますが教会の教えや戒めは生活習慣や物事の見方・考え方に少なからず影響します。非モルモン&モルモンカップルの間で議論のホットトピックとなりやすい子育ての作法や献金問題も難なくクリアです。ちなみにコーヒーときゃとらにの場合ですが、献金はきゃとらにが自分で収益を上げた中からおこなっています。コーヒーのお給与にはノータッチです。子どもはまだいないので子育てについては未知。
⑵教会員の中でも有資格者たちが参入を許される神殿で特別な結婚の儀式が受けられる
Sapporo Mormon Japan Temple to Open for Public Tours
モルモン同士の結婚式は神殿という場所でおこなわれます。神殿は神聖な場所とされており、教会の戒めを守る教会員にのみその出入りの資格が付与されます。また神殿では夫婦間の絆を永遠のものとする特別な結婚式が執り行われており、多くのモルモンがモルモン同士の結婚を望む最大の理由がこの永遠の結婚と言っても過言ではないでしょう。
引用元:
モルモンの結婚観を知っておいてなぜ?
結果、僕はブリガムヤング大学ハワイ校卒業後、日本に帰国し、日本で就職し、きゃとらにさんと結婚しました。というか、この記事の本題って上記のような結婚観があることを知っているにも関わらず僕がきゃとらにさんとの結婚を決めたのはなぜかという話でしたよね。笑 もちろん互いに好きだから結婚したのですが、それを前提に。。。
ブリガムヤング大学ハワイ校に入った理由と一緒にして良いのかどうかわかりませんが。モルモンだから結婚しないって選択肢がなかったのです。単純に。モルモンスクールだからブリガムヤング大学を選択肢から外すという選択肢がなかったように。
僕はブリガムヤング大学で必須科目である「宗教」の科目を8単位取得しました。新約聖書やモルモン書も読みましたよ。だって単位取らなければ卒業できませんもん。笑 そして、当然ですが大学では積極的に交流をし、友人も作りました。もちろんモルモン教徒が大半でした。宣教師の話も最後まで聞いて彼らの考え方を理解しているつもりです。もちろん、モルモン教徒にならないかという勧誘もありましたが、僕なりの理由があってモルモン教には入りませんでした。それでもきゃとらにさんは、そんな僕を理解し、受け入れてくれたのです。だから結婚しました。
これが僕サイドの理由です。
むしろ、逆ですよね。笑
モルモンのきゃとらにさんが、なぜ上記の「神殿での永遠の結婚」という結婚観がありながらモルモンの勧誘を蹴った僕と結婚したか。ですよね。僕はきゃとらにさんに何回も聞きました。神殿結婚しなくて本当にいいのか、と。それでも良いのだ、と言ってくれたのです。
だから結婚しました。
⬛︎スポンサーリンク