iAloha

アラサーリーマンの日常を綴った雑記ブログです。キャリア、家庭、趣味などのあれこれ。

人生で夢中になれるものがない

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アロハ。コーヒーです。

皆さんは何かに時間を忘れるくらい夢中になっていることってありますか?今回の記事は"気付き"といいますか、ひとつ何かが分かってスッキリしたことがありましたのでそれについて書きたいと思います。

 

 

 

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近所のコメダ珈琲店にて

 今年に入って最初の連休、奥さんであるきゃとらに (id:catlani)と近所の喫茶店でお茶をしていました。お昼過ぎになんとなく手持ち無沙汰になり、「お茶でも行くか!」といったノリで近所の喫茶店に行ったのです。そこで色々な話をしていました、そこでなんとなく今回のテーマ辿り着いたわけです。テーマは人生に情熱を注いでいるものです。そういえば、今の自分にとって時間を忘れるくらい情熱を注げるものって何かあったっけな。と。その話をしていた時にきゃとらにから面白い話が出てきました。

 

物理の専攻は辞めなさい

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これはきゃとらにの恩師であるアイリングさんのお話です。この方がきゃとらにとどういう関係かはさておき、このアイリングさんこそがきゃとらにを社会人から大学留学に進路変更をさせたお方なのです。これはアイリングさんのお父さんのヘンリーさんの大学時代のお話でした。

 

ヘンリーさんのお父さんは物理の分野でとても有名な方でした。ヘンリーさんは3人兄弟の長男でした。ヘンリーさんは大学に進学した際は物理を専攻したそうです。しかし物理専攻はヘンリーさんの意思に反していたそうです。ヘンリーさんのお父さんに大学で物理を専攻しないと、一切の学費の援助をしないうえに家からの通学を許可しない。そう言われていたからです。家から学費を援助してもらいながら大学に通いたかったヘンリーさんはこの条件を飲むことにしました。とはいえ、物理はどうしても好きになれません。ある日、ヘンリーさんは物理の課題が解けなくてお父さんに教えてもらおうと相談したそうです。

 

父:

「あれ、これは前回教えたことだと思うが。お前はどうして今まで何もそれについて考えていなかったのだ?シャワーの時や寝る時までそれについて考えなかったの?」

 

ヘンリー:

「四六時中物理のことを考える?そんなことできるわけない。自分はそこまで物理が好きではないのだから。」

 

父:

「ほう、そうだったのか。物理のことを四六時中考えているものだとてっきり思っていたよ。であればお前は物理の専攻を辞めなさい。」

 

ヘンリーさんは思ったそうです。父は確かに物理会では有名な人だ。物理が好きで、物理のことばかりを考えているのだろう。しかも考えようとして考えていない。気づいたら考えているレベルなのだろう。しかし自分は物理のことを考えようとして初めて物理について考えていた。しかもそれが苦痛であった。そうか、父と私は違うのだ。と。

 

その後ヘンリーさんは専攻をビジネスに変更。

ハーバード大学MBAに進学したそうです。

父はビジネスに夢中だったようです。

アイリングさんはきゃとらににこう言ったそうです。

 

 

え、バスケは?

アイリングさんの話の後に、きゃとらには何か夢中になっていたことある?と僕に聞いてきました。

 

コーヒー:仕事とか?あと、ブログ。

きゃと:ふむふむ、それ以外は?

コーヒー:ふむ、マラソンとか?

きゃと:ふむふむ、ちょっと昔の話となると?

コーヒー:うーん、留学とか?

きゃと:なるほどね。それ以外は?

コーヒー:それくらいかな。

きゃと:え、バスケは?

 

…!?本当だ。

衝撃でした。

自分の口からバスケという言葉が出てこなかったのです。

 

 

夢中な時は考えようと思わなくともそれについて考えている 

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僕は小学校から高校卒業まで、10年間以上バスケットボールのことだけを考えていました。

例えば、「シュートを打つ時は中指でリリースする時と人差し指でリリースする時とどちらが打ちやすくて決まりやすいのだろうか。」や「ステップインをする時はどういう体重移動をする時がボディバランスを上手く保てたうえで素早いターンができるのだろうか。」など、少し細かいところまで思考を巡らして明日の練習ではこういうことをやってみよう。ああいうことをやってみよう。など思っていたものです。試合の後は自分の良かったプレーに酔いしれたり、上手くいかなかったところが何回もプレイバックして悪夢を見たり、本当に寝ても冷めてもバスケでした。

その時の思考は自然と湧き上がってくる感じでした。あ、バスケ上手くならなくちゃ。考えなきゃ。という風に考えてるものではありません。

 

「夢中」

 

夢の中にまで出てくる程のめり込んでいる様ということなのでしょうか。であれば僕はバスケに夢中でした。すごく楽しかったです。先ほどの話で僕の口からバスケという単語が自分の口から出なかったのは、バスケのことを考えるのが当たり前すぎて夢中になった事として咄嗟に認定できなかったのかもしれません。

 

 

人に相談すると今まで見えてこなかったものが見えて来る

今回、このちょっとぼんやりとした悩みみたいなものをきゃとらにに話してみてよかったなと思っています。考えている事を言語化・可視化する事で客観的に自分を見る事ができます。そうすることで客観的にそれがどう他人に映っているのかを教えてもらうこともできます。

 

「え、バスケは?」ふときゃとらにからこぼれたこの感想。僕にとっては新しい発見でした。今いろいろと一生懸命考えている事も沢山ありますけど、本当の意味で夢中になっているものって意識しないで考えているレベルなのだなと思ったわけです。高校生までの僕にとってバスケはまさに夢中になっていたことでした。バスケを引退してから10年。今それに取って代わるものをまだ見つけられずにいます。

 

 

夢中になるものは"本気"から生まれる

でも、それでもいいのかなと思い始めました。探そうとしているとそれも意識的に考えている事になると思ったからです。あの頃と違うのは僕も流石に大人になって、社会の中での生活があるということ。社会人になり、結婚をし、責任が生まれました。自分がやるべきことは増えてきて、今後も増えていくであろうこの状況。僕はこの"やるべきこと"をしっかり100%以上こなしていくことにプライドを置くことに決めました。その中でまたあの頃のようにのめり込めるものがあれば、そんな幸せなことはありません。そういえば、前職で社内表彰でMVPを取られた女性の方がこんなことを言っていました。

 

「私は本気でこの1年間過ごした。

私は今、本当に嬉しくてたまらない。」

 

といって号泣しながら訴えていました。業績は圧倒的。文句なしのMVP表彰です。詳細はさておき、会社規模はかなり大きいです。それからこう彼女は続けます。

 

「本気でやろうと決めていました。

そして、本気で過ごしてきました。

結果が悪くても泣いていたと思いますw」

 

と笑いながら言っていました。僕はこの光景が忘れられません。本気でやるとこうなるのか。彼女は仕事に夢中だったんだろうな。本気で取り組んでいるから夢中になれるのかな。僕は地に足をつけて本気で生きているのだろうか。

 

 

 

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